第12章 にゃんことわんこ
ピンポーン
…うぅ…?今なんか鳴った…?
ピンポーン
チャイム…?
ベッドで寝ていた私は、目を擦りながら上体を起こし、時計を見る。
お、お昼過ぎてる?!
昨夜は案の定満足に眠れなくて、変な時間に二度寝したから…!うわぁ、まだご飯すら食べてないのに!
ピンポーン
ここで3度目のチャイム。このしつこさ、もしかして…
「は、はーい、どちら様〜?」
覚束ない足取りで玄関に向かいながら問いかけると、一拍置いて声が返ってきた。
『ーっ!僕だよ、十四松!あと一松兄さんもいるよ!』
…わお…これまた濃ゆいコンビが襲来しましたな…
「えーと…な、なんの用…?」
『あのね、僕たちとデートしようよ!』
デート!?昨日の今日で今度はストレートに来たな!
というか、十四松くんと一松くん…2人で?なんで2人?
『…ねぇ、開けてくれないの?ああ、信じてないんだ?』
「え?」
『まぁそうだよね、俺みたいなゴミを家に上げたら何されるかたまったもんじゃないからでしょ…デートなんて所詮単なる口実で本当はあんたを○○○したり×××したり△△△して□□で◇◇◇したいけどさすがにそんなことしたら引かれるから自重しようとしてんのに疑うんだ俺なんて一回死んだほうが「分かった!分かったからちょっと待っててください!!!」