第3章 騙し騙され
そして、
「気付かなかったね(真顔)」
「ちゃんはこんなに美人じゃなかったもんねぇ!」
「…そうそう、全然可愛くなかった」
「泣いてる顔はそそられたけど、それはあくまで加虐心が膨らんだだけだしね」
「あの頃の彼女がこうも化けるとは考えにくい」
「ってかすっげー厚化粧だし?スタイル良すぎて逆に不自然だし?胸とか明らかに偽物だよな〜♪」
ど、怒濤の連続攻撃…!!こいつら大人になってもやっぱりデリカシーの欠片もないクズ野郎どもだった!!
昔の私だったら、ここで泣いてしまっていただろうけど…
こいつらと違って、私は成長したんだから!
「…およ」
キッ、と全員を睨み付ける。ニヤニヤと笑っていた6人の表情が一斉に驚きに変わった。
「…ちょっとここで待ってなさいよ。真の姿を見せてやるわ」
「え、いきなり中二発言?」
「カバンは置いていくから。逃げるわけじゃないって証。いい?中はぜっっったい開かないでよ!」
ダダダダダーッ!!
「……あれフリなの?開けろっていう」
「お兄ちゃんもそう聞こえちった☆ってわけでガサ入れしちまおうぜ」
「い、いいのかな…仮にも女の子のカバンだよ?」
「これだからシコ松兄さんは。立ったフラグは回収するものでしょ♪」「シコ松言うな」
「れ、レディのプライベート・ゾーンに触れるのは些か気が引けるが…ここは俺が最初に確認を「おいクソ松、鼻血出てんぞ」
「ィヨイショーッ!!」バッカーンッ「ちょ、ダイナミックに開けすぎだから十四松!」
カチ
「「「「「「……カチ?」」」」」」
『アト5秒デ爆発シマス。5…4…』
「…え、ちょ、待って。こ、これ…!」
『…3…2…』
「お、お前ら逃げるぞ!なんか分かんねぇけどこのままじゃ死ぬ!!」「いやでも間に合わな
『1…
0。爆破シマス』
ちゅどーーーーーんッ!!!!!!「「「「「「ぎぃやぁぁぁぁーーーっ!!!」」」」」」
走りながら私は黒い笑みを浮かべた。
「…ふっ、ざまぁ」ニヤリ+
爆発オチなんてサイテー?いえいえ。
メタい話、これギャグなんで。なんでもアリですよ☆