• テキストサイズ

【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第11章 長男様には敵わない※





私は生まれてこの方、恋愛というものをしたことがない。


6つ子のみんなは大好きだった。でもそれは多分、初恋ってわけじゃなかったと思う。


恋をすること自体に興味がないわけではないけど、恋をするに値する男に出会わなかった、それだけ。


…と言うと上から目線で感じが悪いわね。要は、好きだと思った人がこれまでの人生で1人もいなかったってこと。


本当は、少し…ほんの少しだけ、期待していたの。


幼なじみとの十数年ぶりの再会。よくある恋愛ドラマや少女マンガだったら、相手の男性はイケメンになっていてまさかのプレイボーイで…なんて展開がザラじゃない?


あの悪童たちに限ってそれはない、と頭では分かってたんだけど、


人間って不思議ね。どうにも自分の都合のいい展開を望んでしまう。


もしかしたら、イケメンで王子様のように心優しい男性に成長しているかも、とか、ロマンティックなラブストーリーが繰り広げられたりして…とか。


一応、私も乙女な部分はありますから。復讐90%期待10%くらいの心意気で里帰りしたわけですよ。


結果は…悪童が悪魔にグレードアップしただけだったわ。あと全員もれなくド変態。イケメンと恋愛?儚い夢だったわね…。


現実なんてこんなもんよ!…まぁ、ちょっとだけ、ドキドキは、したけど…く、クズであることに変わりはないんだから!


………はぁ。


「人生って、うまくいかない…」


「何か言いました?」


「ハゲ店長は黙っててください」「ハゲ店長!?」


今日はなんだか、仕事に身が入らないな…


/ 278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp