第10章 終わり始まり
なるほど…私は最初から、こいつらの手のひらで転がされていたわけね。
「…よく分かりました。最後に言い残すことは?」「…え?ちゃん、まさか」
私はどこからともなく再びさっきの赤いスイッチを取り出した。
「ちょ、それ!」「安心して、自爆装置は嘘。これの本来の用途は…」
私はなんの躊躇いもなくスイッチを押した。
すると、6つ子の立っている地面が扉のようにぱっかりと割れ…
「「「「「「へ?…ぎゃぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!落ちるぅぅぅぅーーーーーっ!!!!!?」」」」」」
突如現れた底無しの深い深い穴の中に、それはもう凄まじいスピードで落ちていく悪魔たち。
やがて叫び声が遠くなっていき、全く聞こえなくなった頃、穴は自然と閉じた。
このスイッチ、実は隠れボッシュート用でした☆てへぺろ☆
「あーもー疲れたー!帰ったらご飯山盛り食べないと!うん!」
これで、私の復讐は完全に終わった…
と
思っていたんだけど。
終わりは、始まり。
私と彼らの物語は、
まだ序章に過ぎなかったのだ…―