第7章 松野一松という男
***
同日夜、松野家。
「一松は〜?」
「全然ダメ。部屋の隅っこで¨死にたい¨連呼してる。ほっといたほうが無難だね」「マジかよ」
「どうする?いよいよこちらの手札も残すところあと2枚だぞ」
「十四松とトド松かぁ…どっちも不安しかないよね」「ちょ、なんで?!十四松兄さんはともかく僕はアンパイでしょ!」「さりげに今十四松ディスっただろお前」
「次僕〜?」「ああ。やれるか?十四松」
「ヤる!僕ヤっちゃうよー!」「変換!変換自重して十四松!そっちの意味で聞いたんじゃないからね?!」
「いや、そっちの意味だが」「クソ松ぅぅぅ!いらんボケをかますな俺の声帯が破裂するだろうが!!」
「ちゃんに好きになってもらえばいいんでしょ?僕できる!任せてよ!」
「俺も十四松なら安心かなぁ。少なくとも〜、どこぞやの末弟よりは数千倍マシ?」「「うんうん」」「さっきから僕への風当たりがハリケーン並みに強くない!?」
「よしっ、胸張って行ってこい十四松!一松の仇、しっかり取ってこいよな!」
「バッチコーイ!ついでにヤっちゃうよー!」「それもういいから!!」
***