第7章 松野一松という男
今日こそ!この負の連鎖を断ち切る!!
バイトから帰ってきて一眠りして起きてから間もなく一時間。すでに正午を回っている。
私は並々ならぬ闘志を燃やしながら、玄関に仁王立ちしていた。
もしインターホンが鳴ったら、覗き窓から相手を確認し、6つ子の誰かだった場合は即刻ジェノサイドよ。デカパン博士に改造を施してもらった私の愛機(バズーカ)が再び火を吹くわ!
この際扉ごと吹っ飛ばそうかしら。開けた瞬間に何をされるか分かったもんじゃない。大丈夫、後で修理代をせびればいいのよ!
…昨日、バイトをしながら考えていた。
どうすればあの悪魔どもの追跡を逃れられるかを。
家やバイト先を知られている以上、高性能レーダーに用はない。問題はサーチマシンの方だ。あれを破壊するのが一番の有効打なんだろうけども。
どうせ破壊されたら破壊されたで、また博士に作ってもらうのがオチだ。…いっそ博士をこr…ゴホン。さすがにそれは人道に反するわね(今更)
というわけで、私の出した結論。
正々堂々迎え撃つ!!!
下手に外出すると余計に酷い目に遭うことが昨日証明された。だから私はバイトや買い物以外で極力外出はしない。
なるべく家にいて、誰か来たら即排除。地味な戦法だけどより確実だわ。
この玄関と、数ヶ所ある窓さえ封じてしまえば勝手には入ってこれない。まぁここは2階だから窓からの侵入はまずないでしょう。万一があっても鍵がかけてあるから心配なし。
普通の人間ならまずは玄関に来るはず。でも残念でした、6つ子の誰であろうと超火力をお見舞いしてがっつりウェルダンにしてや…
バリィィィインッ!!!Σ「きゃぁぁッ!?」
なっ、何!?ガラスが割れたような音がしたけど…
ま、まさか!!