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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第37章 十四松とハッピーエンド





「十四松、一緒に買い物に行かない?」


「いいっすよー!」


ああ…今日も可愛いなぁ。癒される。


私とこのわんこみたいな彼が恋人として付き合い始めたのは、半年ほど前のこと。


幼い頃からずっと好意を寄せていてくれて、私がその気持ちに応えようと思ったのが彼だった。


理由は…もちろん男性として見てはいるんだけど、何より一緒にいて癒されるからかな?


落ち着くというか安心できるというか、これは私の偏見かもしれないけれど、男性って人によってはとっつきにくいところがある中で、彼はとっつきにくさの欠片もない、マイルドな存在…だと思っている。


少し子供っぽいところもあるけど、そこがまた母性本能をくすぐられるといいますか…かといってたまーに成人男性らしい頼もしい一面も見せてくれるし、好きなところは一言では言い表せられないんだけどね。


「ー、僕あそこのスポーツ用品店に行きたいんだ!一緒に行こうよ!」


「うん、いいよ」


指を絡ませた恋人繋ぎの手をぎゅっと握りしめながら、先導して店に向かう彼についていく。


なぜ¨デート¨ではなく¨買い物¨なのかというと、十四松と街へ出掛けると、大抵色気も何もない場所しか回らないからである。今みたいにスポーツ用品店だったり、公園だったり、河原だったり、空き地だったり。


遊びに行く場所=野球ができる場所(もしくはそれに関連する場所)


という方程式のような何かが、彼の中に存在しているのです。仕方ないね!


店に入ると、彼は真っ先に野球用品が並んでいるコーナーへと走っていく。


そして瞳をキラキラさせながら、高そうなグローブを手に取っては嵌め、高そうなボールを手に取っては投げ…


Σ「って十四松!ストーップ!!!」「え?」


あ、危なかったぁ…私の反応があと1秒遅かったら、売り物のボールが天井を突き破って空の星になるところだったわ…


「十四松、投げたい気持ちは分かるけど、これは売り物だから。実戦は買ってからにしましょう?それとちゃんと値段も見ること。とてもニートが手を出せる金額じゃないわ、諦めなさい」Σ「ほんとだ!0が2つも多いっす!」「え、1つじゃなくて?」






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