第31章 6つ子、人生最大の危機到来
次の日。松野家にて。
スパーンッ!「ちょっとみんな!起きて!やばいよ!」
「ん〜…なんだよシコ松ぅ…まだ朝の10時だよぉ〜…」「シコ松言うな!じゃなくてほら、これ見てよ!」
「……もう、何…うるさいな…」
「どうしたのーっ?」
「これって、手紙?」
「今朝、新聞と一緒に郵便受けに入ってるのを母さんが見つけたんだ。彼女からだよ!」「え」
「昨日の今日でもう届くとは思えない。まさかうちまで来たのか?」「ってかわざわざ手紙って、よっぽどのことが…」
カサ
『1週間ほど旅に出ます。探さないでください』
「「「「「…………え」」」」」
『追記 これフリじゃないから。探すなよ。絶対に探すなよ。以上!』
「…え、ナニコレ」
「…逃げられたね」
「うん…確実に逃げられたよね、これ」
「あはは!誰のせいー?」
「んー、連帯責任はなんか癪だし、代表しておそ松兄さ…いや、カラ松兄さんに取ってもらおっか☆」Σ「なぜだトッティ!?」
「きっと彼女、僕らからのアプローチに耐えられなくなっちゃったんだよ。返事を急かしてたわけじゃないんだけど、失敗しちゃったなぁ…」
「で、でも、1週間後には帰ってくるんだろ?ならまだ希望はあんじゃん〜」
「はぁ…どんだけお気楽思考なのおそ松兄さん。これが嘘とも限らないのに」「え、マジで?」
「……で、どうすんの?探しに行く?」
「でも、探すなって書いてあるよー?」
「「「「「むむむ…………」」」」」
散々悩んだ結果、大人しく1週間待つことにした6つ子たちであった。