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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第26章 誘惑に負ける男【チョロ松】





昨日の高級フレンチ、おいしかったなぁ〜♪お会計の時、トド松の魂が口から抜け出てた気がするけど、自業自得よね☆


……


ちょっとやり過ぎたかしら。今度会ったら次は私が奢ってあげよう。…缶ジュースとか。


結局彼とのデートはなくなっちゃったから、そこはもったいなかったわね。どこに連れてってもらえるのか、けっこう楽しみにしてたのに。


…デート、か。


私、誰を選ぶんだろう。


このまま全員に愛され続けても埒があかないし、そろそろ本命を決めるべきよね。


1つの決める手段として、全員とデートをしてみるっていうのも悪くはないかも。


次も私から誘ってみよう…と思ったけど、そういえば私、彼らとは連絡先すら交換してなかった。


仕方ない、自宅に電話するしかないわ。


私はスマホから松野家に電話をかける。数回の呼び鈴の後、聞き慣れた声が聞こえてきた。


『はい、松野です』


「あ、もしかしてチョロ松?」


『えっ…ちゃん?!///』


チョロ松さーん、声が上ずってますよー?電話だけで照れるってなかなかすごいわね。


まぁでもちょうどいいわ。そんなちょろい彼を今回は誘ってみましょう。


『ど、どうしたの、急に電話なんか…だ、誰かに用事?』


「ただのお誘いなんだけど…チョロ松、今日は何か予定ってある?」


『よ、予定?…な、何もないよ?』


「そう?よかった。じゃあ、私とどこか行かない?」


『……!!?///』ガッターンッ!Σ「きゃっ?!」


な、なんかすごい音がしたんだけど!興奮しすぎて受話器でも落としたのかしら…?彼ならありえる。


「も、もしもし?大丈夫?」


『………あ、ああうん、ごめん!えーっと、ぼ、僕でよければ全然構わないよ!じ、時間どうしようか!』


「そうね…お昼頃に駅前広場に集合して、まずはランチとか?」


『う、うん、分かった!じゃあまた後で!///』


電話を切ってから、まだ耳の奥が響いていることに気付く。けっこうな爆音だったからな…


何はともあれ、デートの約束はできた。あとは本番で昨日のような惨事が起こらないことを祈るのみね!


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