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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第2章 作戦決行





電車から降りて駅から出てきた私は、風景のかつてとのあまりの違いに驚きを隠せなかった。


うひゃあー…やっぱり10年以上も経つとすっかり変わっちゃったなぁ。高層ビルとか普通に建ってるし。この分じゃ昔よく行ってた駄菓子屋さんもなくなってるかも…


いやいや、そんなことよりも松野家だ!えっと、事前の聞き込み調査によると特に引っ越したっていう情報は入ってないし、家は同じ場所にあるはず!


後は幼い頃の記憶を頼りに…この道を右で、しばらくまっすぐ、それで次の交差点を左…からの、確かこの道沿いに…


あった!


うんうん、そうこの家構え!思い出すわぁ、松野家だわぁ。


って、は!いけないいけない、家の前にいたら通りすがりの人に怪しまれる!


横の建物の影に隠れて、と。よし、準備万端。


後は中から誰かが出てくるまで待機よ。ふふふ、誰でもいいから出てきなさい!


その間に最終チェックでもしておこう。鏡、鏡…


『あいつらに復讐だぁ?悪いけどおいらは協力できねぇ』


『そこをなんとか!チビ太だって昔あいつらに虐められてたでしょ?あなたの分まで仇を取ってあげるから!』


『仇って、おいら別に誰も殺されてねぇよ…あー仕方ねぇなてやんでぃバーロー!おいらの名を一切出さねぇってんなら協力してやらんでもないぜ』


『本当!?ありがとうチビ太!』


…ってな裏取引があってここまで漕ぎ着けたわけだけど、


チビ太も案外チョロいわね。ちょこーっと情に訴えただけであっさりあいつらの情報暴露しちゃうんだもん。


ま、おかげでスムーズに計画が練られたから感謝はしてるわ。後はこの私に任せなさい!


チェックは怠らずに…うん、私なりには頑張ったはず!


『あいつらの弱点…そうだなぁ』


『なんでもいいの!何かあるでしょ?』


『…あ!あいつら揃って童貞ニートだから、美女には弱いぜ!』


『美女…!?』


…美女…にはギリギリ見える!はず!この日のために特殊メイクばりの詐欺メイクを施してきたんだから!


スタイルは自信がないから矯正下着で無理やり絞ってきたし!胸パッド入れてサイズアップもしたし!大丈夫だ、問題ない!


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