第23章 愛より深く【おそ松】※
ちゃぽん…
「はぁー、ヤったヤった」「…///」
おそ松が一緒にお風呂に入りたいと駄々をこねたものだから、ご要望通り二人で湯船に浸かっているわけだけど…
「…おそ松」「ん?」「密着しすぎ」「ダメ?」「……」
今の私の状況は、後ろから彼にすっぽりと抱きすくめられているような体勢。入浴剤のおかげで全身は見えないけど、恥ずかしいことこの上ない。おまけにさっきからどさくさに紛れて体を触ってくるし。どこのセクハラオヤジよ、全く…///
「にしても柔らかいよな〜の体。マシュマロみたい」つんつん「んっ…///ちょっと!」
抗議しようと、体を捻らせて振り向く。しかし今度は唇を奪われてしまった。
「…は、ぅ…///ふぁ…っ///」
舌を絡め合っては何度も角度を変えて、まるで恋人同士のような甘い口付けを繰り返す。
「ん…はぁ…おそ松…///」
「またヤりたくなってきた?」
「///ば、バカ…十分したでしょ?」
「俺はまだまだいけんだけどな〜。ま、そのうち君もしたくなるって、絶対」「諦めるつもりはないのね…」
つくづく困った長男だ…あんなにしたのにまだ余裕があるなんて。
私は体勢を元に戻すと、聞きそびれていた質問を彼にぶつけてみた。
「ねぇ、おそ松。私とみんなのこと、どうして知ってたの?」
「ああ、知ってたっつーか、ただの勘。ほら、こないだ十四松としてただろ?あいつだけじゃねーんだろーなーって思っただけ」
聞いて愕然とする。
勘って…そしてまんまとそれに翻弄される私って…これだから長男は侮れない。
「あなたって、実はすごかったり?」
「えー、今頃気付いたのー?俺カリスマレジェンドだよ?すごいに決まってんじゃん」「ごめん撤回、やっぱりただのバカね」「なんで?!」
そろそろ上がろうとして、思い出す。もう1つあったんだったわ。
「おそ松、急に話が変わるんだけど。昔、私とみんなでしたかくれんぼのこと、覚えてるかしら?」
「マジで急だな。かくれんぼ〜?それってもしかして、俺が君を探しに行ったやつ?」
!本当におそ松だったんだ!