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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第23章 愛より深く【おそ松】※





目が覚めた時には、情事からすでに1時間が経っていた。


隣でチョロ松が眠っていたので、起こさないように抜け出してシャワーを浴びる。


戻ってくると、ちょうど彼が体を起こしているところだった。


「チョロ松、起きたのね」


「ちゃん…」


ベッドに腰掛けたと同時に、彼の手が伸びてきて私の肩を抱く。


そのまま顔が近付き、唇が触れ合う。あまりにも自然な流れだったために、反応は遅れてやってきた。


「…!!///え、な、なんでキス…!」


「…ごめん、嫌だった?」


「い、嫌じゃないけど…っ///」


何も身構えてない時に不意打ちされるのに弱いんだもん…ほんとみんな揃いも揃って積極的よね…


「…///……あー、なんか頭が冴えてきたら急に恥ずかしくなってきた。ぼ、僕もシャワー浴びてくるね」「う、うん、いってらっしゃい…」


つまり今のって若干寝ぼけてたってこと?なるほど納得。


そそくさと浴室に逃げ込む彼を見送り、私は再びベッドに横になった。


…そうだ。今朝の夢のこと、聞いてみようかな。


私が覚えてるんだから、みんなもきっと覚えてるわよね。確か公園でかくれんぼをしたのは、あれが最初で最後だったはずだし。


仮に、私を迎えに来てくれた人がいたとして、それが誰であろうとその人が特別になるわけじゃないけど…


でも、知りたい。だって夢にまで出てきたってことは、何か私にとって意味があることだと思うから。


例えばその人が実は、


初恋の相手…とか。


「…ちゃん?もしかして寝てるの?」


声がして振り向くと、スーツ姿に戻った彼がそこにいた。


「ううん、寝てないわ。それよりチョロ松、聞きたいことがあるの」


「聞きたいこと?」


彼が私の隣に腰を下ろす。ベッドが二人分の重みで僅かに軋んだ。


「昔ね、3歳だったか4歳だったかの頃、公園でみんなとかくれんぼしたの覚えてる?」


「かくれんぼ…あー、あったね。うん、覚えてるよ。でもなんで急にその話?」


「うん、実は…」


私は今朝の夢を簡単に説明すると、彼は暫しの沈黙の後、ようやく思い出したかのように口を開いた。


「…多分、君を探しに行ったのはおそ松兄さんだよ。夜遅くに帰ってきたのを覚えてる」






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