第20章 ¨好き¨の意味【十四松】※
浴室を借りて、お互い軽くシャワーを浴びてから、2階の部屋に寝転がる。
見つめ合っては、触れるだけの軽いキスをして。他愛ない会話をしては笑い合って。
そんなことを繰り返しながら、まるで恋人同士のようにいちゃついていると、
彼の目の色が変わった。
「…」
名前を呼ばれただけなのに、心臓がドキリと大きな音を立てる。私は言葉の代わりに、彼に優しく口付けた。
「あの…す、座ってもらっていいッスか」
「座る?」
彼は体を起こして正座すると、ぽんぽんと自分の膝上を両手で叩く。
とりあえず言われた通り、抱きつくように彼の膝上に跨がる。
わ、な、なんかこれ恥ずかしいな…密着度合いが…っ///
「そ、そのままぎゅーって掴まってて」「え…う、うん…」
彼の指が、背筋を伝う。私は小さく声を漏らしながら、襲ってくる快感に耐えた。
いつ誰が帰ってくるか分からないこの状況でこんなこと…我ながら大胆だな…
「ん…ぁ…っ…」
時折キスを交わしながら、彼の手によって服が順々に脱がされてゆく。
ただ全てを剥ぎ取られるのではなく、大事な部分だけを露にされ、それはそれで恥ずかしい。
「……っ///」
「十四松…?どうしたの?」
位置的に彼の目の前に私の胸があるせいか、彼は真っ赤になりながら固まってしまった。今まではわりと無遠慮に触られてきたから、こういう反応は新鮮かもしれない。
「///…さ、触っていいの…?」
「ん…っ///」「え!?な、なに?僕なんかした?」「あっ…そ、その、あまりそこで喋らないで…息がかかってくすぐったいから…///」「…!///」
かぷっ「ひぁ…っ!あぅっ///」
くすぐったさに身を捩って懇願するも、逆効果だったらしい。理性が切れたのか、彼がいきなり乳房にかぶりついたのだ。
「んっ、んんっ…///は…ぁ…っ///」
先端を赤ん坊のようにちゅうちゅうと吸われ、熱い吐息が漏れる。下半身が甘く疼いて、目尻には涙が滲んできた。
「じゅう…し……ぁんっ///あんまり、吸わな…あ…っあぁっ!///」
快感に耐えられなくなり、体が大きく跳ねる。それに驚き、彼が顔を上げた。