第16章 両片想い【一松】※
「…ん…いち、ま…///」
「は…ぁ……脱がすよ…」
「うん…」
本当はもう少しキスしていたかったけれど、あまり余裕がないのか彼の手が性急に私の服を脱がしにかかる。
せっかくシャワー浴びて綺麗にしたのに…また汗だくになっちゃう…
ボタンを外すのも煩わしいのか、彼は服の裾を掴んで首元まで引っ張り上げると、ブラも捲り上げて露になった胸にかぶり付いた。
「ぁん…っ///」
片方は舌で、片方は指で、転がすように先端を弄られる。時々感触を確かめるように乳房を揉まれ、快感に身を捩りつつ甘い声が出た。
「ぁっ…あぅ…っ…一松…は、ぁ…っ///」
体の奥が、じんじんと疼く。2度目の行為だからだろうか、先ほどよりも遥かに感じやすくなっている。
なんだかこれだけでイってしまいそうな気がして、私は慌てて彼の肩を揺すった。
「…?らひ(なに)」
「んっ///く、くわえながら喋らないで…も、もうイっちゃいそうだから…」
「……」
彼は一瞬だけ思案し動きを止めたが、すぐに愛撫を再開する。
「ちょ…っや、やめてってば…!///あっ…」
同時に、片方の手がスカートの中をまさぐり始めた。ショーツの間から秘部に直に触れられ、全身がビクッと跳ねる。
「ひゃ…ぁっ!!///」
「……イった?」
胸から顔を上げると、彼は一層口端を引き上げて意地の悪い笑みを向けてきた。少しカチンときたけど、今は恥ずかしさの方が勝っていて満足に反論できそうにもない。
「…あんたって感じやすいんだね。それともこの短時間で、クソ松に調教でもされた?」
「そ、そんなわけないでしょ…!///」
「ふぅん…」
ゆっくりと割れ目をなぞられ、それ以上言葉を紡げなくなる。代わりに熱い吐息が口から漏れ出て、快感が全身を支配していった。
「ぅ、ん…ぁ…っ…」
「ねぇ、もうトロトロなんだけど…これさ、慣らさなくても入るんじゃない?」
そう言って彼はジャージを下ろして自身を取り出すと、それを秘部に宛がい挿入しようとする。
「///ちょ…っ!す、ストップ!」
「…は?」