第15章 狼と眠り姫【カラ松】※
情事の後。
まだ時間があったため、私たちはシャワーを浴びてから再びベッドに横になっていた。
私を抱き締めながら、優しい手付きで髪を鋤いている彼。胸板に顔を埋めながら、幸せの余韻に浸る。
ああ、本当にしちゃった…まだドキドキが収まらないよ…
「…なぁ、」
「うん…?」
「君は、その…俺のことをどう思っているんだ?」
どこか遠慮がちな声。…本当はもっとストレートに聞きたいんだろうけど、やっぱり彼は優しいな。
「俺は君を愛しているが…君は…「カラ松」!?」
彼の頬を両手で包み込んでそっと口付けると、彼は顔を真っ赤にして固まってしまった。
「あのね…はっきりと¨あなたが好き¨とは、まだ言えないけれど…その気がない相手とこんなことなんて、私は絶対しない」
「…え…え?つまり…」
「///だ、だから…あなたになら、抱かれてもいいって思ったのは本当。でも…まだ、よく分からなくて…」
私はカラ松だけを好きなのか。
それとも、他の兄弟も同じくらい好きなのか。
答えはきっと後者なんだろうけど、結論を出すにはまだ早い気がして…
「…ごめんなさい。関係を持ってしまったのに無責任かもしれないけど…あなたの気持ちにはまだ応えられないわ」
これが、今の私にできる精一杯の返答。
「……そうか」
彼は少し寂しげな表情を浮かべたけれど、強く抱き締められてすぐに顔が見えなくなってしまった。
「カラ松…」
「…気持ちよかったか?」
「///え…う、うん…」
「俺にされて嫌じゃなかったなら…脈はあるってことなんだろう?」
「…そう、かもしれない…」
「だったら話は簡単だ。
…これからじっくり時間をかけて、君を俺に惚れさせればいいだけだからな」
「…!!///」
さ、最後の最後に、なんて爆弾を…!///
「疲れただろう?まだ時間はある。少し眠るといい」
「……何も、しない?」
「してほしいなら喜んですr「帰る」待て待て、冗談だ」
でも、確かに…眠いかも。
「じゃあ、時間になったら起こしてね?」
「ああ…おやすみ」