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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第4章 松野おそ松という男





念願叶い、6つ子に復讐を果たしたその翌日。


ベッドで気持ちよく眠っていた私の耳に、つんざくような高音が響いた。


ピンポーン


「…ん…?」


チャイム…こんな朝早くに誰だろう…まだ9時なのに…


ピンポーン


うぅ…無視しよ…困った時は居留守が一番…


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン


「…!?」


ピンポンピンポンピンポンピンポンピピピピピンポーン


ダダダダバターンッ!!「やかましいわぁぁぁあッ!!!」


怒りに任せて寝起き姿のまま玄関の扉を開けると、


「おー、朝から元気だねぇちゃん。おっはよーぅ♪」


赤いパーカーの彼が、ニコニコ顔でそこに立っていた。


「………」バタンッ!ガチッ「あべしッ!ちょ、鼻、鼻潰れた…」


うん?おかしいな…これ夢?私まだ目覚めてないんだな、きっとそう。


だってそうじゃなきゃ、あいつがこの家に来るわけが…


ドンドン『おーい、ちゃーん、お願いだからここ開けてよぉ〜』


…夢じゃねぇ…!!


「非常に不愉快ですので即刻お引き取りください」


『俺さぁ、今いきなり閉められたせいで扉に鼻ぶつけちゃって鼻血止まんないのよ。このままじゃ出血多量で死んじゃうかも』


「爆破されて生き返った人間が何言ってんだいいからさっさと帰れ」


『さっきと口調違いすぎない?』


っだめだ、相手にするだけ無駄無駄…ここはアパート、放っておけば隣人があいつを勝手に不審者扱いしてくれるはず。よってここは無視一択。


『なぁなぁ、開けてくんねぇの〜?』


後ろから声が聞こえるも私は完全無視して、洗面所に向かった。


すっかり目が冴えちゃったから起きてしまおう。


手早く顔を洗ってから髪を整え、普段着に着替える。


…お、静かになったな。もしかしたら何か喋ってるのかもしれないけど、さすがにここまでは聞こえな…


『ちゃーん!意地張るのはそれくらいにして、開けた方が身のためだよー!!!(音量大)』


「!?」


なっ、何この爆音!?


『ちなみに今拡声器使ってまーすwww!!近所の迷惑になりたくないなら俺を中に入れて黙らせた方がいーんでない!?』


Σ拡声器ィィィ!!?なんでんなもん持ってきてんのよ!


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