• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第39章 38 Melody.〜天side〜





〝、ワタシのでーす!!〟


これ、バッチリ聞こえた。
だから出してって言ったんだ。


一度シメておかないと……今後何をするかわからない。



「HI、九条氏。元気です?」

「六弥ナギ、さっきの言葉……リピートして」

「What?Repeat?」

「そう、さんの事。和泉三月と話してたでしょう」

「OH……あれは九条氏、あなたの空耳––––」

「ふざけないで」



リピートなんて……別に聞かなくてもいい。
本人に言った記憶があるかどうか試しただけ。


まあ……ボクの声の調子でわかったのかもしれないけど、スマホの向こうで少し慌てだしたからちゃんと覚えてるみたいだ。



「さんはキミのじゃない」

「Hmm……ジェラシーですか?」

「……違う」

「ジェラシー、時には感じます。ですが……ワタシ、ヘルパーしようとしただけですよ?」

「……ヘルパー?」

「YES。、可哀想です」



何を言っているのかわからない。

ヘルパー?可哀想?

とはまだ大して話していないから、今日どんな事があったかなんて……まだ把握してない。


一体何が……。



「どういう事」

「あ……えっと……」

(……?)
「彼は?」

「か、代わってもらったの。もういいでしょ……?」

「よくない。もう一度代わっ––––」

「天にぃ!!」

(……陸?)

「ちょっ!陸何するの……?!」

「今からこっち来れる?!来れるなら来てよ!」

「……今に会うつもりはない」

「っ……天にぃの薄情者!!いいよ、姉はオレが守るから!!」


/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp