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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第3章 2 Melody.〜天side〜




それから少しの事を話してくれた陸。


どうしてアイドルになろうと思ったのかとか
どうして直ぐに天にぃと連絡をとらないのかとか。


直接本人から聞いたわけじゃないのに、話が進む度にボクの胸は苦しく締め付けられた。



(……)

「あ、それとね……?実際に会わないとわからないけど、今は天にぃの事怖いとは思ってないって言ってたよ。特別なんだって」

(……怖い?)
「どういう事、陸」

「あっ……ご、ごごごごめん!なんでもないよ!」



陸が妙に慌てている。
「そ、それより天にぃ!」って話題を逸らそうと必死だ。


ボクに言えない事があるんだろうけど、それでは意味がない。



「今日収録したやつ!あれっていつ放送されるんだっけ……?!」

「来週」

「そ、そっか!ちゃんと録画しなきゃなー!あっ、DVD新しいのあったかな……!」

「……陸」

「あ!あったあった!これでバッチリだよ……!ははは……!」

「やめて」

「っ……」

「さっきの、あれどういうこと」



陸にとっては突っ込まれたくない話題なんだろう。
けど怖いという言葉を聞いた方は気になる。


今のボクを知らないのに……知っててもそれはアイドルとしてのボクなのに、何故は怖くないと言ったのか。
陸は他に何を知っているのか。


教えてほしくて質問したけど……こっちがいくら問いただしても、陸は最後まで話してくれなかった。



「ごめん……。こればかりはオレの口からは言えないんだ……」



◆2 Melody.END◆
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