第35章 34 Melody.〜O〜
ボクは両方守ると決めた。
TRIGGERの九条天だけを取っていたら、もうとっくに別れを切り出してる。
スケジュールが詰まってて会えない日が続くとか、関係がバレないように素っ気なく接するとか……今後多々出てくると思うけど……
ちゃんと理解して、一緒に耐え抜く覚悟がにもあるかどうか……それを知りたかった。
「どう?答えは出–––– っ……!」
「んん……っ」
(また……)
キミはいきなり唇を合わせてくる事が多いね。
ワンパターンすぎ。
そう思ったけど、このキスでの考えは全てわかった。
だから離そうとする彼女を制して……ボク達は合わせ続けるんだ。
「他に方法はないの……」
「そう言われても……っ」
「待ってて……」
「っ……」
「いくよ、力抜いて……」
「んっ……!ん、ぅ……っ」
もう突然会いに行ったりしない。
立場を考えて行動するって約束する。
天に冷たくされた事が悲しくて、自分勝手な事ばかりしていた私だけど……
これからもずっと……一緒にいてくれる……?
って、が言ったような気がした。
……いや、ボクをキツく掴んで離さない部分からそう感じるだけかもしれない。
やっぱり天がいなきゃダメっ……って。
◆34 Melody.END◆