• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第34章 33 Melody.〜天side〜





「っ……」



達が動き出した頃、ボクは自室の壁に拳を叩きつけて……唇を噛み締めていた。


彼女への想いが、今ではかなりの苦痛なんだ。



「っ……」
(会いたい……っ)



ここ数日ひたすら抑えてきたけど逆効果。
日を追うごとに大きく成長してしまって……もうボク1人では手に負えない。

会いたくて会いたくてたまらなくて……でも許されなくて……。

付き合ってもなお訪れる苦しみに心が押し潰されそうだ。



(着信音……)



けどボクもと同じ。
いっそ別れた方がお互いの為だって……考えたくもない事を考えた日があったから。


深く関われないなら恋人でいても仕方がない。
ボクが相手じゃは幸せになれない。


彼女も似たような事を前考えたって言っていたけど……どうしてそんな考えが出来るのかやっとわかった。



(千さん……?)
「はい、九条です」

「天くん!今すぐ事務所に行きなさい!」

(……は?)
「何かあったんですか?」

「何かってもんじゃないよ!!とにかく早く来て!!」

(……次は百さん)
「……わかりました」

「オッケー!ありがとう!待ってる!」



なんか腑に落ちないこの電話。
詳しい話をするわけでもなく、ただ一方的に来いだなんてどうかしてる。


……とはいえRe:valeに言われたら断れない。

怪しさ満点だけど……とりあえず行ってみるしかなさそうだ。


/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp