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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第3章 2 Melody.〜天side〜




「ねぇユキ、これどう思う?」

「いいのか?他の人とのやり取りを僕に見せて」

「ユキにも関係ある事なんだよ!!ほら!!」

「わかったからスマホを押し付けない」



本番前。

楽屋で待機をしていた百は、追加で送られてきた陸からのメッセージを千に見せた。


【無理なお願いなのはわかってます。でもこれしか方法が浮かばなくて……。あっ、売名行為じゃないです!オレが勝手にしている事だから……】

【今日はこれからTRIGGERと番組の収録だと聞きました。その何処かでさっき話した女の子の名前を出してほしいんです】

【名前は。1回だけでもいいから……出してもらえませんか?】



3件のメッセージを全て読み終わった千は「何これ」と不思議そうな顔をする。

百も同じように首をかしげるけど、可愛い後輩の頼みは聞かなきゃ!と速攻で気持ちを切り替えた。



「まあ名前くらいならな」

「でも言ったらどうなるのかな?ユキわかる?」

「売名じゃないとなると……TRIGGERに関係してるのかもね」

「TRIGGERに?いやいや、その子今日来たばっかの新人ちゃんだよ?!」

「過去に何かあった可能性があるだろ」

「そっか!!じゃあ楽辺りなんか反応しちゃうかも!!」

「誰かはわからない」

「ねぇユキ!本番まで後どれくらい?!」

「30分くらいかな」

「じゃあまだ平気だね!!オレちょっと陸に詳しく聞いてくる!!」

「ここで電話すればいいだろ?」

「あ、ははは!それもそうだよね。んじゃかけるよ!!ポチッ!!」

「全く……元気だな、モモは」


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