第24章 23 Melody.
(びっくりしたな……)
マネージャーは喜んでた。
これで評判良かったら、またモデルの仕事が入るかもしれないと。
……実は彼、男性恐怖症を抱える私にどんな仕事をさせていったらいいか頭を悩ませていたらしい。
(まああれはナギさんのおかげだけど……)
「ただいま戻りましたー……」
「姉!!」
「きゃっ!!り、陸?!」
「おかえり姉!!」
「う、うんただいま。待ってたの?」
「そうなんだ!ちょっと相談したい事があって!」
本日も無事寮に帰還。
すると眩しい笑顔を振りまきながら陸がお出迎えしてくれた。
相談ってなんだろうってつい身構えてしまったけど……笑ってるし深刻な問題じゃなさそうだ。
「相談って?」
「ほら、もう直ぐで天にぃの誕生日でしょ?姉も戻って来たし、また3人でお祝いしてあげたいなーなんて!」
「ねぇ陸、その日はあなたも誕生日だよ?忘れてない?」
「あっ……ははは、そうだった」
「もう……ふふっ」
天の事が大好きな陸。
嬉しそうに話す彼を見てると私もほっこりする。
他事務所の天と一緒には難しいかもしれないけど、こっちもお祝いしようと考えてたし……気合いを入れて計画してみようかな。
「じゃあ夕食済ませたら私の部屋で色々考えてみようか!」
「うん!わぁ……!楽しみだな!」