第24章 23 Melody.
(つ、疲れた……)
あれから私は大和さんに言われた通り、スタッフさんや監督さんに挨拶をして回った。
けど神経張っていたせいか心労が激しい。
失礼のないようにしなきゃ。
何されても大声を出さないようにしなきゃ。
まだ克服出来てない身でドラマは無理に等しいのに……随分と頭を下げて回ったなと思う。
「どうかしましたか?マイプリンセス」
(マ、マイプリンセス……)
「いえ……大丈夫です、すみません」
いや、いい加減にしないと今後身動きができなくなる。
自分からチャンスを掴みに行かないと、いつになっても上にはのぼれない。
ここは積極的に行動していかなければ……。
「でしたらスマイルですよ、」
「はい……!」
さて、実はもうナギさんと一緒にいる私。
今回は秋物の撮影をしていくそうだ。
……とは言え今はまだ夏。
長袖を着ているナギさんを見ていると余計汗が出てくる。
(モデルも大変だな……)
「六弥さーん!そろそろお願いしまーす!」
「あっ、ナギさん呼ばれてますよ!」
「そのようです。、ワタシの美しい姿……あなたに沢山お見せします」
「え……ふふっ、はい!」