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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第21章 20 Melody.〜天side〜




時刻は深夜3時前。
本当は少しだけの筈だったのに時間をかなり使ってしまった。

まあ……グスグスしてるを無視できなくて、つい構ってしまっていたせいなのだが。


おかげで調子は戻ったようだし、今日は朝からお互い仕事。
ここは切って早く寝ないと身体が重くなってしまう。



「暑いからって何もかけないで寝るのはダメだよ」

「それ……お腹出して寝るなって事……?」

「流石ボクの彼女。よくわかってる」

「っ……私寝相いいもん……」

「知ってる」

「もう何それ……っ」

「クスッ、じゃあそろそろボクは寝るよ」

「うん……」

「おやすみ」



の返事が弱々しく聞こえたから、きっと寂しいんだなと思った。

けどボクはあえてスルーして「おやすみ」を伝える。
にもちゃんと寝てほしいから。


なのに彼女は……素直におやすみとは言ってこない。



「ま、待って!」

「……何?寝ないと仕事に響くでしょう」

「あ、えっと……お願いがあるの……」

「どんな?」

「っ……好きって……言って……?」



……ドキッとした。
ただでさえ可愛い声をしているのに、言うセリフまで可愛いとかそんなの反則だ。


これは電話だけど、赤くなったであろう顔を隠すようについ口元を押さえてしまう。



(後日説教しなくちゃね。あまりボクを照れさせないでって)
「聞きたい?」

「う、うんっ……」

「なら……」

「な、なら……?」

「から先に言う事。そうしたらボクも言ってあげる」


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