第19章 18 Melody.〜天side〜
に向かって手を伸ばした……?
それで彼女を怖がらせた……?
ボクは楽のそういう性格にイラついたんだ。
簡単に……直ぐ手を出す。
……いや、手を出すって言い方をしたら軽い男みたいに聞こえるけど……実際彼はそんな人じゃない。
ちゃんとわかってるからこそ、逆に腹がたったんだ。
楽がに本気だから……触れようとしたんじゃないかって……。
「そんなにこいつが大事なら!!さっさと伝えろよこのクソガキ!!」
(っ……が居る前でどうしてそれを言うの)
「……吠えればボクが謝るとでも思ってる?」
「んな事思ってねぇよ!!お前がいつまでもウジウジしてんのが悪りぃんだろ!!」
「……言ったよね、サマフェスが終わったら伝えるって」
「ああ聞いたよ。でももう終わってるだろ!!なんで直ぐ言いに行かなかったんだよ!!」
楽なら真っ先に攫いに行っただろうね。
でもボクとキミとじゃ考えが違う。
いくらアイドル同士でも女の子と2人きりで話すんだ、周りを気にしないでどうするの。
後先考えずに行動するなんて、そんな事ボクはしない。
「……キミと一緒にしないで」
「あ?!」
「ごめんね騒がしくて。さんは一旦事務所に戻る?」
「え……あ、はい……」
「そう、なら終わる頃に迎えに行く。事務所で待ってて」