• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第18章 17 Melody.





「……それで?楽はどうしてアレを知ってるの」

「前寮に行ったって言ったろ。その時見ちまっただけだ」

「……そんな状況になったのは何故」

「俺が頭に触、」

「彼女に触れたの?」

「手を伸ばしただけだ。触っちゃいねぇよ」

(え……私の話……?)



次はTRIGGERさん。
なかなか見つけられなくて、10分くらいは辺りを彷徨ってた。


そしてやっと声が聞こえた!と思ったら……どうやら自分の事でお話をしているらしくて、全然入り込むスキを見つけられない。



「……そう」

「なんだよ、納得いかねぇ顔しやがって」

「……別に」

(ど、どうしよう……なんか険悪な雰囲気に……)

「あれ……ちゃん?」

「あっ……!」
(気付かれてしまった……っ)



……気まずい。
そんなつもりはなかったけど、立ち聞きみたいになってたから余計気まずくなってしょうがなかった。


でも龍さんが声を出してしまったから……ここは前に出て行くしかない。



「?何やってんだそんなとこで」

「あ……す、すみません。ご挨拶にと思いまして……」

「こっち来いよ」



何事もなかったかのように振る舞う楽さん。
私をエスコートするみたいに道を作ってくれる。


やっぱり気まずいけど断るのも失礼だよね……。


そう思って、私は足を踏み出した。

けど……



「……彼女に近づかないで。キミが側にいると発作になる」

「あ?おい天、今なんて言、」

「さんに近寄らないで」



天がもっと不機嫌になってしまって……空気が一気に重いものになった。


怒って掴みかかろうとする楽さん。
それを止めようと慌てて間に入る龍さん。


天は楽さんを睨んでいるし……見ていてなんだか怖くなる。


殴り合いの喧嘩になりそうで……。



◆17 Melody.END◆
/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp