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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第16章 15 Melody.




「ふふっ……!」



自分も「梅干しください!!」なんて恥ずかしい事を言ったけど……おかげで心のモヤモヤが晴れ、意識を天からライブに向けられるようになった。


リハ中思い出し笑いをしてしまっても、それが逆に自然体に見えるみたいで……スタッフさん達からは好評だ。



「ほら、あなたはやれば出来るんです」

「はいっ……ふふっ……!」

「って、いつまで笑ってるんですか!!」

「すみませんっ……!」

「あなたって人は……本番でもそのスマイル、沢山見せてくださいよ」

「ふふっ、はい!」



この調子なら、終わるまでずっと笑っていられそう。
中央にある広々としたスペースが、後ほど沢山のファンで埋め尽くされても……私はきっと楽しく歌う事が出来る。


そう思わせてくれたマネージャーに感謝。
時々オーバーだったりするけど、この人がマネージャーで本当に良かった。



「はははっ!梅干しくださいって……!お前何言ってるんだよっ……!」

「っ……そんなに笑わなくてもいいじゃないですか三月さん!梅干し大事ですよ!」

「争うレベルが低いんだよっ……!もうちょい豪華な具でいけって……!」

(おにぎりの具で豪華……?)
「昆布とかですか?」

「はははっ!!まだ低いじゃんかっ……!今はいくらとかまぐろとかあるだろっ……?」

「た、確かに……」

「腹痛えよっ……!お前のおかげでオレ達も楽しめそうだっ……!」

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