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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第10章 9 Melody.




「ハァ……ハァ……今のどうでしたか……っ」

「うん、文句なしって感じだったよ」

「りん、カッコ可愛い」

「あ、ありがとう」
(なんか照れるな)



初めはレッスンの時に教えてもらったダンスを披露。
2回目以降は少しずつ動きに強弱をつけて踊ってみた。


やはりちょっと大胆に動いた方が良かったみたい。
今日の収録はこっちでいこう。



「さん、そろそろ時間です」

(マネージャーだ……!)
「はい……!じゃあ壮五さん、環くん、本当にありがとうございました!」

「うん。収録頑張ってね」

「応援、してっから」

「うんっ!行ってきます!」



気づけばお昼を少し過ぎた頃。
MEZZO”の2人にお礼を言った私は、晴れやかな気持ちでマネージャーの元へと駆けて行く。


でも本当は結構緊張していた。
もし1人で過ごしていたら、緊張に飲まれてガチガチになっていただろう。



「全く、人が休んでろと言ったのにあなたって人は」

「すみません……でもおかげで緊張がどこかへ消え去りました!なんか失敗する気がしません!」

「……そうですか。ですが!移動中はこれらの道具を使って疲れを取ってくださいよ!」

「……ん?!」
(こ、これは……!)


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