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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第10章 9 Melody.




「……お、おはようございます……」

「おはようございますさん……って、どうしたんですかその顔は!」

「すみませんマネージャー……まじこなのせいです……」



翌朝。
あれからずっとまじこなをエンドレスされ……バッチリ睡眠不足な私。

夜中の2時くらいに三月さんが助けに来てくれたけど、それでも全然寝足りなかった。


午後から収録なのに。



「今日は大事な日だとわかってたはずでしょう!!」

「は、はい……でも大丈夫です……!やり切ってみせます!」

「気合いは十分でも、目の下にクマを作られちゃたまりませんよ!!」



ほら!と、マネージャーは私の前に鏡を突き出してきた。
嫌でも目に入った自分の顔からは思いっきり疲れが出ている。


これでは仕事に向かえない。

どうしよう。



「メイクでなんとかするしかありませんね……とりあえずあなたはギリギリまで休んでいてください!」

(え……それは困る)
「いえ、ギリギリまで曲の調整をします!」

「ダメです!出来るだけ疲れを取ってから収録に挑んで……あ!ちょっと!どこに行くんですか!」

「レッスン室でーす!!」

「なっ!全く……次から体調管理について厳しくしないと……。そうだ、何か癒しグッズでも用意するか……。初っ端からコケさせるなんて事、絶対にさせたくない」

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