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夜明け

第5章 雨催い



 二代目は、女性の審神者だった。前田が顕現されたのは、この本丸が狂っていく最中であった。今よりも刀は多く、けれど今よりずっと、刀剣男士の入れ替わりは激しかった。特に短刀はそれが顕著で、前田が顕現されてすぐ傷つけられないようにと、当時はまだいた一期一振がうまく立ち回っていた。

 二代目の審神者は、欲深く、気に入った刀剣男士ばかりをひいきする。

 それが、この本丸での当たり前となりつつあった。


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