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夜明け

第2章 幽冥



3

 無事に、とは言い難いが何とか顔合わせを終え、さてどうするかと頭を悩ませた末。出た結論がとりあえず生活できるように本丸を整えようだった。

 そうと決まれば早かった。

 どうやら本丸は現代で言う専用の通販もあれば、実際に物を買いに行く万屋という二つの方法で買い物ができるようだ。

「通販を使えば、早ければその日のうちに。遅くても二日後には届きますよ」

 えっへん。胸を張ってこんのすけが説明してくれた。
 
 ならばと早速頼んでみたのが昨日の夜。つまりは顔合わせが済んだ後だったわけだが、今日目を覚ますとそれはすでに届いていた。

「すごいな。便利だ」
「えぇ。しかも大抵のものは頼むことができるので、ほとんどの審神者がこのシステムを利用しています」
「そうなんだ。ちなみに万屋は?」
「万屋は審神者や刀剣男士が利用できる城下街にあります」
「城下街…、そんなものまであるのか」
「はい。万屋では主に戦闘に必要な物を購入される方が多いですね。こちらは通販では頼めませんので」
「へぇ…、ちゃんと考えられてるな」
「さらに刀剣男士も行けるため、こちらも人気なんですよ」

 こんな感じです。とこんのすけが画像を見せてくれる。何というか、時代劇で見たな、こういうの。

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