第1章 みどちあ
なんて考えながら、ゆるキャラグッズを買った。
可愛いなー。ってなりながら駅に向かい電車に揺られていると、
同じ車両に偶然、守沢先輩が乗っていた。
よく見てみると、下を向いたまま泣いている。
下を見てみると、守沢先輩の尻をスーツ姿の男が撫で回したりしていた。
俺は、面倒くさいのは嫌いだし、ダルいから嫌だけど、アレでも一応人間だ。放っておくのは少し可哀想に思えた。
だから、俺は守沢先輩の元へ駆け寄った。
そして、スーツ姿の男の手を掴み、睨みつけた。
「俺の先輩に、何してくれてんだよ?」
そう言って、泣いている守沢先輩を抱き上げ次の駅で降りた。