第5章 きみへ
「…………やっ…………あっ……………んっ……………」
それは3人の男に凌辱されている伊月の姿だった。
「ほらほら。こっちがご無沙汰になってるぜ。」
「おっ!いい感じの締め付け!」
「次は俺な。」
伊月は丸裸にされており、男たちは薬でもキメさせられたような様子だった。俺と伊月のあいだには巨大なガラスが張ってあり、あっちから見えないようだ。
「あぁ。そそるだろ?たまには他の人に犯される姿も見てみたいと思ってね。君も気に入った…………」
バリーン!!
気がついたら俺は拳が壊れるのも構わずガラスを叩き割り、中へと入っていた。そして、男たちを気絶させ、伊月には俺の上着を着せた。伊月はぼーと俺の顔を見る。
…………………伊月にも薬を盛ったのか?
「大丈夫か?」
いや大丈夫じゃないことは、伊月の体を見ればわかることだ。白い綺麗な肌は紐か何かの跡がきつく残っており、体中にあの男たちの白い液体がついている。
「…………………ご……後藤………さん?」
伊月がやっと俺の姿を認識したようだ。俺はほっとするが、それとは正反対に伊月は慌てふためいた。
「な……なんで………ここに?なんで?なんでここに!?」
それは普段の伊月からは想像もできない姿。
「い、伊月?」
「後藤くんが来たんだよ。」
俺が割ったガラスの向こうでそいつが言った。
「さて、後藤くん。伊月くんには特殊な薬を与えていてね。なーに、毒ではないよ。人間の血をある程度まで濃くしたものでね。」
そいつはにやりと笑う。俺はそいつを睨んで、そいつの元へ行こうとするが、それは伊月に阻まれた。
「…………ご…………とう…………さん………」
伊月は強い力で俺を押し倒し、俺にキスをし
「…………んっ…………はぁっ…………」
そして囁いた。
「…………このまま大人しく私にやられてください。」