第4章 ストーカー!?
「あー!!疲れたぁぁぁーーー!!」
帰ってから、俺はすぐさまベッドへダイビング。
「いい歳した大人がそんなことしないでください。見苦しいですよ」
伊月がため息をつく。
クソッ!!相変わらずの毒舌だ。
「あのなぁー・・・・」
俺がそれに反論しようとしたところで、
ピンポーン
チャイムが鳴った。誰かが来たようだ。
「はい。今行きます。」
伊月は玄関へ向かう。話し声が聞こえる。
・・・・・・つまんねぇーの・・・・早く切り上げてくればいいのに・・・・・・
と、話し相手がいなくなって暇を持て余した俺がぶつくさとそう思う。
・・・・・・・・・・・・・・・話し声は三十分にも及んだ。
いくらなんでも話しすぎだろ!!
イライラした俺は、
「おい!!いつまで話してやがんだ!!」
と大声を出した。すると、ぴたっと話し声が止みドアの閉まる音が聞こえた。そして、伊月が何かを抱えて戻ってくる。
「どうしたんですか?そんな大声で」
「三十分も何を話してたんだよ!!」
「ああ。昨日、上の階に引っ越して来られた方が挨拶に来られたんですよ。これは、その方が。」
伊月が紙袋を差し出す。
「・・・・・・腹へった」
「はいはい。今すぐご飯の準備をするので、機嫌を直してください。」