• テキストサイズ

恋い焦がれし想い…【千と千尋の神隠し】

第1章 …噂話し







夏休みが終わり新学期が始まった頃
学校で【神隠し】というウワサが流行った



神隠しなんて少しカルト的なイメージだがあたし達女子高生はウワサ話しが大好きで近頃の話題はいつもコレで持ちきり


授業が終わり学校を後にする

同じクラスの女の子達と途中まで一緒に帰り後は一人 家に向かって歩いた








・・・・・・・





はずだった








それなのに今目の前に映るのは錆びれた赤い壁のトンネル…


確かに家へ帰っていたはずなのに



「…なんで。」



意味がわからない

クラスメイトと別れ一人で歩いていた
信号を渡りあと少しで家だというところでまばたきをした瞬間景色が全て変わってしまっていた



辺りをキョロキョロと見渡し確認する

しかしこんな場所身に覚えが無い




ーゴォォオオオ




突然背中を押すような強い風が吹く


「風を吸い込んでる…」


トンネルの前で立ち尽くすあたしに「入れ」と言っているように思えた







「…………………」





なんでこんな所に。もしかして夢?
それとも知らない間にここへ来てしまったとか?



考えても考えても答えは出ない

聞こえるのはトンネルが風を吸い込む音だけ






「…あっ。」




一つだけある事を思い出した





「これって………神隠し…」






今クラスで流行りの人が突然いなくなるという都市伝説のようなウワサ話し




もうそれしか考えられない









今あたしは




………………





【神隠し】にあってしまったんだ

















/ 23ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp