第10章 ミミズクの巣と妖怪の笑み
京谷さんの運転で菅原さんのお店に向かっていた
中では及川さんがあたしにウザ絡みをしてきた
「夜琉ちゃんのドレス姿楽しみだな~♡」
『分かったから離れてください…』
「えぇ~、今日は車に3人だもん。窮屈なんだも~ん」
「だからって、俺の前でイチャイチャこくな!!」
及川さんに岩泉さんのこぶしが飛んだ
あたしは、岩泉さんのご厚意で先に座らせてもらってその次に岩泉さん最後に及川さんという順番で乗った
ちなみに国見さんは助手席。窮屈なのが嫌いらしい・・・
「ちょっと岩ちゃん、俺のイケメン顔に傷ついたらどーすんのさ!!こう見えてナンバーワンホストなんだよ!?」
「知るか、ホストなら女のいやがることしてんじゃねえ!!」
『おぉー!!岩泉さんかっこいいーー!!』
「えぇー!?夜琉ちゃん俺は!?」
『えぇー…』
「嘘でもかっこいいって言って!?」
あたしは正直なんです、窓の外を見て言った
車の速さで、外の景色が流れていくのを見ている