第8章 ドSモデルと男の娘アイドル
彼の口からは、あまりに予想外な言葉が出てきたからあたしも松川さんも驚いていた
さっきまで安そうとか言ってたくせに・・・
「一応1時間10万だけど…?」
「…あっ、ホントに高いんだ。まぁいいです。この子にさせてもらいます」
「はーい、まいど~」
『えっ!?ちょ…勝手に!!』
「何?僕とじゃ不満なわけ?王子の僕が君なんかの相手してあげるんだから、大人しく僕に買われなよ」
『…はぁ?』
何こいつ、超上から目線かよ!!
あたしぶっちゃけこういうタイプの男大っ嫌いなんですけど!!!
うわ・・・今日仕事やる気失せたわ~・・・
『…じゃあせいぜい楽しみましょうか。王子様があたしの価値に気づくように』
あえて煽ってみる
すると、やっぱりこういうタイプの男は負けず嫌いだからすぐノってくる
「へぇ、言ってくれるじゃん。」
『えぇ、言いますよ。』
あたしと月島さんの間にバチバチと火花が飛んだ気がした
それ以降は、何も話さずにエレベーターに乗り込んだ
「ったくあいつら・・・どっちもガキだな」