第39章 愛しい子 *最終章*
あの事件から3か月後に、牛島さんは釈放された。
でも、その時もいろいろ大変だったみたい
牛島さんは、白鳥沢がしてきたすべての責任を取って罰を受けたって黒尾さんに聞いたけど、そのせいで面会も出来なくてあたしはずっと謝れずにいた
でも牛島さんが刑務所に入ってすぐに木兎さんが大金をつぎ込んで彼を釈放させ彼をそのまま《Emperor Owl》の代表取締役になったらしい
当然世間様からは反感を買っていたみたいで日向や月島さんにも大変だったみたい
でも、今は全然そんなこともなく牛島さんがプロデュースした〈Blackナイト〉のおかげかその名は一気に轟き逆に木兎さんは焦っちゃったみたいだけど・・・
『まぁ、牛島さんも改心してくれたみたいでよかったよ』
「改心はいいけど、衣装がね~」
「もういいでしょ?映画始まっちゃうんだけど?」
「あっ!!ごめん!!」
月島さんが呆れながら日向の頭上から声をかけて日向の興味は一気にそっちに行った。日向は月島さんも腕に捕まってあたしにバイバーイと言い、映画館の方に行ってしまった
あたしはそんな2人を見送ってようやく美容院へ足を運ぶ
時間は・・・
『やっば!!あと4分!?』
予約の時間が迫っていたから、あたしはできる限りダッシュをした