第39章 愛しい子 *最終章*
「影山さんも五色さんも経った半年なのに、もうこんなに人気になって…ぬぐぅあ?!」
あたしも思わず足を止めて液晶画面を見ていた。
すると、立ち止まっているあたしの背中にとんでもない衝撃が走った
『なっ…何…』
「夜琉ちゃん♡ひっさしぶり~」
『あっ、日向!!』
衝撃の正体はあたしの背中に日向がタックルをかましてきたからだった。今日の日向は完全に男の子の格好だから周りの人達は誰も気が付いていない
「俺達の結婚式以来だね!」
『そうだね、あの時の日向のドレスめっちゃ可愛かった!!』
「でっしょ~!あっ、これ見て!!結婚指輪」
そう言って日向は自分の左手を見せてくれた
小さなダイヤのついたピンクゴールドの指輪だった
『可愛い!!これもMotherの?』
「そう、スガさんに特注してもらって…」
「ちょっと…」
そういって日向が宙に浮いた
日向は首根っこを掴まれたみたいで・・・
「いつまでしゃべってる気?」
『あっ…月島さんどーも…。最近またお忙しいみたいで…』
「ホント…社長とウシワカのせいで…」
「そうそう!!ウシワカのせいで最近俺のダンス衣装地味になっちゃったし!!」
それは関係ないデショ…と日向の頭に手を置いてため息をついている月島さん。
今日はお2人は久しぶりの休暇らしくお忍びデートらしいです
『牛島さんも、相変わらずみたいですね』
「ホントに、あの人頭硬過ぎでしょ」