第37章 真実
「そっか…じゃあ、あたし待ってるね。若利が白鳥沢の1番になって今よりもっとかっこよくなってあたしを迎えに来てくれるの」
紫乃さんが俺の肩に手をおいて、そう言った。
そこで、その話は終わった。
紫乃さんは、そのあとすぐに俺達の元から去って行った
最初こそどこに行ったか分からなかった。天童は「紫乃さんいないから、もうチョコレートパフェ食べられないな~」と言って外を見ていたが、俺はそれを聞き流して白鳥沢を継ぐために必死になった。
そしたら、2年後くらいから組内が慌ただしくなった。紫乃さんに子供ができたと聞いた。
その時俺は、ショックというより彼女の所在が分かったことが嬉しかった。彼女に子供ができたの意味も分からないまま俺も彼女のことを探した
それから、彼女の所在が分かった。《青葉》という保護施設を見つけた。毎日総帥がそこに関わる人間にいろいろ仕掛けたり嫌がらせをしていた。
それを見た俺は、紫乃さんが嫌がる理由がやっと分かった。このやり方ではダメだと・・・俺が変えないととそう思っていた
そして・・・あの日・・・