第35章 黒猫と決戦前夜
ベッドに乗せられたあたしに黒尾さんかそのまま覆いかぶさるように上に跨る。
両手を抑えつけられたまま強引に口を塞がれた。口の中を強引に開けてあたしの舌を味わっていくみたいに吸ったり舐めたり・・・
『んッ…は、黒尾さ…ちょ、苦し…』
「はぁ…悪い、優しくすっから…もう一回」
『はっ…はい、』
あたしの返事にニコッと笑って黒尾さんがまた顔を近づけてきた。今度はさっきよりも優しくキスをしてくれた
『んぅ…くろ…ふッ、んん!!』
「・・・。」
キスをしたまま、黒尾さんの手が身体に触れた。手の平は温かいのに、指先はもう冷たくなっていた。そのせいか触れたのが胸先だったからか、あたしの腰にゾクゾクと何かが走った
「夜琉…、顔ヤベェぞ」
『ふぇ…?』
「すっげぇエロい」
チュッと軽いキスをほっぺに落とすと、黒尾さんの手はスルスルと胸から腰を経由して下腹部に到達した。
黒尾さんがスルッとナカに入れただけで分かる・・・
「それにもうこんなに濡れてるとか、厭らしくなったな…」
『だっ…誰のせいですか?ッ!!』
「ん、俺?」
『ん、んんん~ッ!!』
「痛くねえだろ?ココ触っても…」
『ヒャッ!!』
優しくするなんて言ってもこの人は黒尾鉄朗。優しくするわけがなかった・・・。
「夜琉、もう挿れていいよな?」
『黒尾さん…なんか、今日焦ってません?いつもなら前戯何十分もかけるのに…。』
「・・・。今日はそういう気分なの。はいおしゃべりおしまい。」
『えっ、あっ…ちょ…!!』
そのあと、ほぼノンストップで抱かれたのは言うまでもない・・・
結局黒尾さんに、及川さんのことを言えず仕舞いのままあたしはそのまま寝てしまった。