第34章 月明り
「はぁ…ちょっとは落ち着いた?」
『うっ…ずみまぜん…』
月島さんはあたしをまた病院近くのス〇バにてコーヒーをおごってくれた。今日は季節限定のやつ
「はぁ…病院前なのに大声で泣くし、騒ぐし抱き着いてくるしってどんな神経してんの?」
『うぅ…つい』
「ついで巻き込まれちゃたまんないんだけど?…はぁ、んでなんで急に泣き出したわけ?」
『えっ…あの…』
泣いちゃったのが、及川さんに言われたこととかでいっぱいいっぱいになっちゃって月島さんを見た瞬間溢れちゃいましたなんて言えるわけないし・・・
「…別に黒尾さんには言わないから」
『ん…』
及川さんと月島さんなら直接的なかかわりもなさそうだし言っても大丈夫かな・・・なにより、誰かに話さないといよいよオーバーヒートしそうだった
『あっ…あの…、』
あたしは、昨日のことを全部話した。
まぁ一部のことは言葉を濁したけど普通に「あぁ、レイプされたわけね」って月島さんに言われちゃったけど・・・
「はぁ…そんなこと?」
『そんなことって何ですか?!こっちは殺されそうなんですよ!?』
「だからうるさいって…、君死ぬ前に静かにするってことを覚えた方がいいんじゃない?」
月島さんのため息が最高潮に大きくなった。
でもあたしは素直に大人しくした・・・
「…黒尾さんに話せばいいじゃん」