第33章 大王様と穢れ
『てんど…さ…?』
「…ぁああ!!イキそッ!!!」
『へっ?!うぁああ!!!』
破裂音の直後、天童さんとあたしのつなぎ目がぶるっと震えた。
天童さんは手にしていた拳銃を近くに投げ捨ててまたあたしに向き直った。今度はさっきまでの比じゃないくらいの激しいものだった。
天童さんは、誰かを殺すことで快感を得ているのかな。
じゃあなんであたしを・・・ッ!!!
『あ、あッ、んんぁ!!やらっ…やめッ、イっ…んん!!!』
「はぁ…じゃあ、出すね」
『はぁッ…ヤメッ出さ、なッ…いでェ!!』
「はぁ…うっせえよ、テメエだって若利君に取り入ってガキ作って終わりだろうが、…テメエみたいなのが若利君に取り入って、抱かれて…〈愛の結晶〉?なんてもんつくるとか…吐き気がする!!」
『ふぇ…やッ!!やめて!!!』
「若利君を汚させない、お前は、俺が穢してやる…」
『ひッ!!やだぁあ!!!離してぇ!!!』
「ハァッ!!出すよッ」
『やだやだやだやだ!!!・・・ッ!!??いっ、―――――――――――――――!!!』
言葉にならなかった・・・
中に流れ込んできた感じたことのない熱いもの
脈打ちながらあたしの奥の奥にまで流れ込んできたそれを感じたあたしの脳裏に浮かんだのは、あたしの好きなトサカヘッドの人の笑顔だった
ごめんなさい・・・
あたし・・・穢れちゃったよ・・・
「はぁ…、何が愛だよ。セックスなんて気持ちよくないし…キスなんてキモイし…ホントくだらないよネェ…愛なんて」
――――――――――若利君に、こんな汚い感情いらない。