第32章 大火と飴と・・・
山口さんの車でお祭り会場に着くが、すでにそこは人の波でごった返していた。
『じゃあ山口さん、ありがとうございました。』
「うん、じゃあ気を付けてね」
山口さんも菅原さんと同じく気を付けてねと言ったけど、なんか重みが違った。山口さんのは普通の感じだった。
山口さんが行った後に華夜があたしの手を引いて歩き出した。
『華夜、もう行くの?』
「うん!!待ってる人がいるから」
と言って向かったのは、祭り会場のそばのコンビニ
そこも待ち合わせや飲み物などを買っている人でいっぱいだった。
「あっ!!いたいた!!」
誰かと待ち合わせていたのは、人ごみの中の人を見つけておまたせ~!!と言って手を振る。華夜が手を振る先を見ると・・・
『ぅえ!?』
「あっ…」
「げぇ……」
なんだか見たことのある2人組だと思ったら・・・
『き…金田一さん…、国見さん…』
金田一さんは1週間振りくらいだけど、国見さんは・・・あの事件以来会っていない・・・ってか会える訳ないじゃん!!だってこっちは殺されかけた訳だし!!
『華夜…なんで…』
「だって、金田一さんと来たかったし…友達連れていくって言ったら「じゃあ一緒に行こうよ」っていうから…」
「テメエらっきょ…!!」
「わっ…悪かったって!!!」
向こうも向こうでもめてるけど、コッチもこっちでもめる。
どうやら華夜は国見さんのことは知らないみたいだしあたしも言ってないから仕方ないにしても・・・
最悪を想定してくださいよ金田一さん!!!