第30章 白鷲の交渉
「…ここで話すことではないが、簡単になら教えてやる。」
白布さんが、マフィアとかのことを簡単に教えてくれた。
まず、白鳥沢のボスは文字通り牛島さん。その秘書というか相談役が白布さんや瀬見さん。副社長は、あたしは会ったことないけど添川さんという人。
さらにその下にはいくつかグループがあって一番大きいグループが大平さんの率いるグループ。牛島さんが直々に動く仕事の時に就く特別班で川西さんや五色さんもそこに入っているらしい・・・あと天童さんも
『じゃあ、紫乃さんのことは?』
「・・・彼女に関しては俺は何も知らない」
『えっ…だって白布さん、牛島さんの相談役って…』
「…俺は、外部入隊なんだ」
白鳥沢は、基本は人身売買の際にめぼしい子供をそのまま組員にするシステムで白鳥沢の構成員の約8割は白鳥沢の総帥に見初められて臓器売買や人身売買を免れたものばかりだった。
でも、それ以外の2割は外から入って来たいと志願した者だった。白布さんもその1人
でも、白布さんはすぐに正規の構成員になったみたい。なんか前科というか前職が良かったみたいで前総帥の目に留まったらしい。
でもそれは紫乃さんが亡くなった後みたいでそれを知っているのは牛島さんや天童さんだけらしい。瀬見さんや大平さんも知らないみたい
『…。(そこを一番知りたかったのに)』
「…俺への質問は終わりか?」
『…あの、もう1つ』
「なんだ?」
あたしは白布さんの顔を見るけどやっぱり睨んでる。あたしはまたコーヒーを飲んでからふぅ…と息を吐いた。
『…あの、牛島さんは本当に紫乃さんを殺したんですか?』