第28章 黒猫と初恋
『んッ…!!』
黒尾さんはあたしの口を塞ぎながら着ていた服を脱がせていった。脱がせると言ってもあたしの着ていたのは黒尾さんに借りたTシャツ1枚だけだったから容易に脱がされた。
「お前…男の部屋来るのにノーブラとか…誘ってんのか?」
『はっ…半裸の人に、言われたくないです…。』
「ハハッ、そりゃそうか」
って笑ってるけど、手はあたしの身体を撫でまわしていた。胸周りから腰回りと縦横無尽にあたしの身体を流れていく黒尾さんの手つきがなんともいやらしくて、あたしはなぜか笑えてきた
『ふひゃッ!!くすぐったッ…ヒヒッ!!』
「お前…もっと品のある笑い方出来ねえのかよ…」
『じゃあ品よく触ってほしいです…』
「…そりゃ無理だ」
ニヤッと笑った黒尾さんは、ずっと触っていた胸に吸い付く。触られてたからか余計に吸われるたびに身体がゾクゾクした
『んんッ…ぁ…、ッ!!』
「ん…声出さねえの?」
『ん…出さないッ、…です』
「ふーん…。なぁ、ちょっとやってもらいたいことあるんだけど」
そういうと黒尾さんは胸を触っていた手をあたしの背中に回してあたしを抱き起こした。キスをしてまた鼻をくっつけてそっと囁く
「なぁ…フェラしてくんね?」
『え…フェラ…、ですか…?』
フェラ・・・性交渉においてパートナーが相手の男性器を、口に含んだり舌を使うなどして刺激する行為・・・っていう説明はどうでもいいとして、あたしはその行為が嫌いだった
だって・・・
「嫌か?」
『えっ…だって、好きでもない相手の口に入れるとか…嫌だし…』
「…俺のことは、好きじゃないのか?」
『それは…そんなこと…な…くもな、』
「じゃあしてよ」
『なんで?!』