第24章 怖い・・・
松川さんが出て行ったからあたしは、畳まれていた制服を着る
でも制服のブラウスは右肩を始めすっかり赤黒くなって固まっていた。でもこれしか服ないから仕方なく着た。家に帰ったらこれ捨てないと・・・
着替えていると、医務室の扉が勢いよく開かれた
「夜琉ちゃん!!」
入ってきたのは、金田一さん・・・なんだけど・・・、
『えっ…あっ…金田一さ…』
「あっ…わぁああああ!!!!ごめん!!!//////」
着替え真っ最中のあたしの姿をいきなり入ってきた金田一さんはばっちり見てしまったからだ。あたしは特に気にしないけど、金田一さんは真っ赤だ。この人ホストじゃないの?
『いえ…大丈夫ですけど…あの、金田一さん…』
「ん…何?」
あたしを見ないようにそっぽを向く金田一さんにあたしは、急いで汚れたブラウスを着て金田一さんの前に立つ
『あの…、華夜のこと、ありがとうございました…』
「…!!…うっ…うぅぅう…!!」
『うぇ!?ちょ…なんで泣くんですか!?』
「だって~…夜琉ちゃ…俺、俺ぇ~…」
泣き出してしまった金田一さんを何とかしようとしたら、今度は松川さんが入ってきた。
「おい何してんだ金田一!!夜琉、お前この部屋から出るんじゃねえぞ?俺達が出たら電気を消して隠れてろ」
『…あの、何かあったんですか?』
「・・・及川が帰ってきた」
その名を聞いた瞬間、一度消えかけた恐怖心がまたよみがえってきた