第22章 蛇に睨まれた
「天童さん?」
「そう、よろしくネ~」
天童が華夜に手を伸ばして握手を求めた
華夜はその手を取ろうとした。その瞬間あたしの身体はようやく熱を戻したから天童さんよりも先に華夜の手を取った
「夜琉?」
『走って!!!』
何が起こっているか分からない華夜を強引に引っ張って繁華街を走った
「あぁ~あ、だから言ったじゃねえか。お前が出たら絶対逃げられるって」
「いいっていいって~。こっちの方かおもしろいデショ?」
天童の大きな目は走り去る2人を確実に捕えていた
「夜琉!!どうしたの!?」
『あの人達はダメ!!あたしあの人知ってるの!!…あとで説明するから今は走って!!』
人ごみを搔い潜ってあたしは華夜の手をギュッと握って走る
その中で、この後のことを少ない頭で考えた
このまま逃げても絶対に捕まる。なんとか華夜だけでも逃がさないと・・・でもどこに?警察?・・・ダメだ、警察に行ったらあたしのことがバレちゃうかも・・・
どうしよう・・・!!!こんな時誰に助けを求めたらいいのか・・・
「―――――――やれ、潜」
ガッシャーーーーーーーーーーーンッ!!!!