第22章 蛇に睨まれた
「はぁ~、歌った歌った♪」
『でも…5時間ぶっ通しって…』
時間はすでに10時を回っていた
1人暮らしのあたしはともかく、華夜は親が心配してるはずなのに・・・
「久々に夜琉とカラオケ行ったね~。次どこ行く?」
『あんたそろそろ帰った方がいいんじゃないの?』
「いいの!!今日は夜琉のために私夜遊びしちゃうよ~♪」
『あたしがいつも夜遊びしてるみたいに言わないでくれる!?』
カラオケのある繁華街をJK2人で歩いているのは相当危ないと思う。繁華街を少し奥に入るとそこはあたしがお世話になった花街になる。この辺で女の子を誑かして花街に連れ込んでどうこうする輩も多いからあたしは若干不安だった。
自分はともかく華夜はそういうことに慣れてないと思うから・・・
「ねぇ、次どうする?ゲーセンでも行く?」
『華夜、あんま無理してあたしに付き合わなくていいんだよ?』
「だからいいって、私が夜琉に付き合いたいんだもん」
と、あたしの手を掴んだ
男の人に手を掴まれたりすることが多かったから、女の子の手は・・・友達の手は久しぶりだった。小さくて・・・あったかかった
『…じゃあ行こうか、ゲーセン』
「やったー!!私最近音ゲーはまっててさ…」
と、またルンルンで繁華街を歩く
すると・・・
「ねぇ、お姉さん達可愛いねー。」
やっぱり来た、あたしはその男を睨む
華夜はなんかすごくびっくりしてて顔が真っ赤だった
でも、その男は予想以上にヤバい男だった