第4章 デビュー
『うぅ・・・頭痛い・・・』
朝風呂に入って着替えてあたしはちゃんと学校に向かう
でもこれが二日酔いというやつなのか・・・
今まではただヤって終わるだけだからすぐ寝れるし、だいたいお酒なんて飲まないし・・・
あんの腐れダブピ野郎、今日会ったら覚えとけよ・・・
「夜琉ー!おはー!!」
と、こっちの状況を全く知らない友人が後ろからドドド…という地鳴りと共に走ってきた
『あぁ・・・おはよ』
「ん?どした?今日なんかテンション低くね?」
『ん~、わけあり~』
「はは~ん、さては彼氏か?」
からかってくる友人を華麗に無視してあたしは学校に向かう
今日は最悪だった
普段寝ないあたしが授業の大半を爆睡で終わらせてしまったため友人たちからは心配され、先生からは厳重注意と身体の心配をされた
そしてやっと放課後
「ちょっと~、ホントに大丈夫?」
『ん~、なんとか』
二日酔いからは脱したけど、眠気が相俟って頭がポヤポヤしている
でも、だれも二日酔いということに気が付かなくてよかった・・・
――――――――――――――――――!!!
校門に向かって歩いていると、目指している校門の方が騒がしい
なんだか、黄色い声が聞こえる
「なになに?有名人?」
と、友人が走り出した
あたしは走る気にならなかったからゆっくり後を追った
校門に近づき、黄色い悲鳴の正体がわかってきた
そう・・・そこにいたのは・・・
『げっ・・・』